Grossziethen, また元国境付近。今回は南の境目。国境以外な〜んにもなさそうなので自転車を持って行く。
一見なんの変哲もない道だけど、ここが元国境。右側が西ベルリンで左側は旧東。
歩いて来た道を振り返ると狭いのに小さな中央分離帯があって、左右で違う名前がついている。右側の新しく舗装された道と家々は当時無人地帯だったはず。壁がなくなり家々が建ち、言われなければここに壁があったとは思わない。そういえば街中の観光地の壁を除いては、今まで訪れた跡地は”あひるのくちばし”以外、見事に何も残っていない。一欠片だけでもオリジナルの位置に残ってたら、これがずっと続いていたんだ〜と想像できるのになぁ。でも当事者にとっては忌々しいもので歴史的価値とか興味ないかな?
それにしてもなんで左側にある道と同じ名前をつけなかったんだろう?でもこういう不自然な痕跡を見るとなにかしら歴史が見えてくる。
実はすごい面白いサイトがあって、1989年(壁崩壊の年)と現在のベルリンを航空写真地図で比べられる画期的なもの。ベルリンの壁を俯瞰図でぐるっと一周見ることができ、右上端にあるボタンをクリックすると同じ場所の今に切り替わるようになってる。
このサイトを見つけてからは元国境付近を散歩した後、以前はここどんな感じだったんだろう?とチェックするのが楽しみの一つ。今と昔の地図を同時に見れる機能は他でもあるらしいけど、このサイトは壁の要所要所の出来事や当時の写真・説明も載っていて、さながら博物館を訪れてるような感覚。残念ながらドイツ語だけなんだけど、ベルリンの壁全体を捉えるにも最適だし写真を見るだけでも楽しい。とにかくウェブサイトとしてすごくよく出来てる。
以前そっくりなお家を見たことがある。
道にぽつねんとあるバス停留所。夏は清々しけど、冬はここでバス待ちたくないな・・・。
壁の道を北上する。
西側に入ると人も建物も全てが一気に西ベルリンっぽくなる。
何が西ベルリンっぽいって、なんともいえないトラッシュな感じなところ。
お手入れが行き届いているせいか、そんなに古く見えないけど150年前からある風車だそう。現役で、写真では分からないけど結構な勢いで回ってた。
それにしても私達の散歩、元国境、しかも西ベルリンの外側の国境=ブランデンブルク市との境目がよく当たる。それだけ地図の端ばかり訪れてるってことだな。そろそろ、ホントそろそろ街中にも行きたい・・・。