2014/10/28

S 12

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Botanischer Garten 当たった数値の近くに一度行ってみたかったダーレム植物園があるので、まずはそこへと向かう。世界屈指の温室があるらしく、それを見るのが目的。

 

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向かう途中見つけた小さなお店。ちょっとだけ外で食べれるスペースもあるけど、基本持ち帰り。Kartoffelsuppe(ポテトスープ)ソーセージ入りを注文。オーソドックスな日替わりメニューが学食みたいだったけど、全て手作りで新鮮だし、素朴で美味しかった。

 

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S12 Botanischer  Garten01

とにかく広い植物園。ヨーロッパ・アメリカ・アジアと世界の樹々がブロックごとにある場所で、日本の樹々を紹介する一画を通りながら温室へ向かう。

 

S12 Botanischer  Garten02

まだ時期が早かった。でも前回の散歩で訪れたFrohnauの紅葉は既に真っ赤だったんだけどなぁ。

 

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”年間パスを持ってるから、好きな時にここでちょっと一休みするのよ”っていう感じの女性が木陰で本を読んでいた。

 

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お、見えてきた。

 

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S12 Botanischer  Garten11

なんでだろう、天井が高いから?鉄骨とガラス張りの建物に植物という組み合わせがなのか?すごーく魅力的。

 

S12 Botanischer  Garten12

 

S12 Botanischer  Garten13

 

S12 Botanischer  Garten14

 

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S12 Botanischer  Garten20

 

S12 Botanischer  Garten21

すごいよなぁ、植物って動物と違って動かないのに形だけでこんなに人を魅了する。どの植物も面白いけど、サボテンは特に個性が強い。

 

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こういうデザインのクッションがあったら可愛いかも。

 

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工事中で見れなかった温室があったにも拘らず、見応え充分。訪れてる人の年齢層が高いせいか、どこか落ちついてて同じ園でも動物園とは違う。冬に訪れたら格好のデート場所なんじゃないかな。外は寒くても室内で異国情緒を味わえて楽しいと思う。

今回は温室そのものの雰囲気を堪能したといえるけど、後で調べると珍しい植物が結構あるらしい。今度は一つ一つの植物をじっくり見に来たい。見に来よう。やっぱり冬だな。

他の場所へも行きたいので、植物園はここで切り上げる。この日の散歩の続きは次回へ。

 

 

2014/10/18

A 10

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Frohnau クジは無心で引かないといけない。前回は地図の北端、前々回は西端だったのでそろそろ街の中心へ行きたい〜なんて思いながら引くとろくなことはない。私が引いたのは”A”。前回と同じ緯度、地図の一番上!旧国境付近です。

正直まただだっ広い麦畑を歩くのか・・と思ったんだけど、今回は数値の中に森がある。そして季節は9月。そうだ、きのこを集めに行こう!そう思ったら俄然テンションがあがってきた。ナイフと籠、きのこのガイドブックを持って出発。

 

Frohnau 01

 

Frohnau 02

シンプルで良いデザイン。後で調べたら介護士紹介所のロゴでした。 

 

Frohnau 03

なんかとっても落ちついた住宅街。ゆったりとした道にお屋敷が並ぶ。もしかしてここら辺は高級住宅街なのかな?

 

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ちょっと小高い所に仏教の寺がある。どうやらヨーロッパでは一番古いお寺らしい。

 

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Entenschnabel(アヒルのくちばし)一見なんの変哲もない袋小路だけど、ここは東西に分かれていた時、西側へ入り組んだ形で存在した元東側の道。当時の写真を見ると、今奥に建っている二つの家がある辺りに壁が存在し、手前の舗装されたアスファルトも途中で切れてるけど、そこにフェンスがあったんだと思う。

 

Ente

地図で見るとこんな感じ。赤色の線が元国境。このラインがあたかもアヒルのくちばしのように見えるのでそう呼ばれている。

何故この通りだけ東側になったのか?調べてみるとここが市の境目だったってこと。ま、当然か。第二次世界大戦後、首都であったベルリンも4カ国によって分割され統治されることになり、アヒルのくちばしの内側はブランデンブルク市=ソ連領。でも何故この様な形で隣りの市だったかというと、戦争以前にここの土地所有者が自分の土地をベルリンより税金の安いブランデンブルク市へ登録したから。単なる市の境界線だったら驚く事でもないけど、主義の違う国同士の境目となってしまったから壁も設置するし歴史的な場所になってしまった。

  

Frohnau 13

 

Frohnau 14

そしてこの通りに住むのはもちろん100%忠実な東ドイツ人でなくてはいけない。ここの住民を訪れる人(職人や医者など)は前もって申請しないと勝手には入れなかったとか、狭い境界区域だから東西両側からお互い見えるけど、東側の住民は西側の隣人を見ても挨拶してはいけなかった・・・などなど、調べると色んな情報が出てくる。

当時はこんなかんじ。☞(クリックしてください。一見の価値あり!)


Frohnau 15

境目ということについて考える。戦争で陣地を取りあうことから子供が砂場で遊ぶときに出てくる場所の取りあい、逆に飛行機に乗って上空から大地を見下ろした時に国境が見えないことも含めて”境目”について考える。

当時の壁写真(アヒルのくちばしの先端)を見たとき、大真面目に国境としてなりたっていることにあきれるというか笑ってしまった。でもこの人間のバカさ加減も私達の持っている性分なんだから仕方がない。ベルリンの壁はそもそも国同士のいざこざの象徴だけど、このアヒルのくちばしは人間の愚かさを最も浮き彫りにしてる様な気がする。

 

Frohnau 16

 

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Frohnau 21

森の中を歩き疲れて無口になりはじめた頃、きのこが大量に生えている切り株を発見!本と照らし合わせてみると食べれるキノコとして載っているではありませんかっ!!二人とも夢中になって採集。切り株がそんなに幅広くないうえ、地面に這いつくばらないといけない。しかもお互い同時に採ろうとするから頭と頭がよくぶつかるけど、両者一歩も譲らない。どんだけ夢中なんだか。

 

Frohnau 24

これが今回の収穫!

 

Frohnau 25

そして私達が採集したのは左側のキノコ。ちなみにこの本、以前フリーマーケットで買った東ドイツ時代のもので手描きのイラストが素晴らしい。

ただこの本、間違いやすい毒キノコの情報がろくに書かれてない。どう調理しようか?とインターネットで調べ始めたら、まず出てくるのがそっくりな猛毒キノコの記事。よく調べると本に書かれてる食用きのこStockschwaemmchen (センボンイチメガサ)は三ツ星がつくほど美味らしい。しかし見た目そっくりな猛毒きのこGift-Haeubling(ヒメアジロガサ、またはコレラタケの一種)があって素人目には見分けがつきづらいと載っている。

メチャクチャ、危ないじゃん!!!

調べれば調べるほどそっくりで不安に陥る。こんなに似てて間違いやすいんだったら注意書きしておいてよぉ〜と、古い本にむかって文句を言う。唯一の違いは、食用のほうには茎にささくれがあることなので採ってきたキノコの茎を全てチェックする。

ささくれがあることを確認し結局バター炒めにして食べました。お味は・・・香り良く味もしっかりしてるし、食感も歯ごたえがあって本当に美味しかった。何も起こらなかったから今ブログに書いてるんだけど、そして運良く(本当に運良く)食用だったし、でも本を見たときは微塵たりとも疑ってなかった。私達を含め素人がきのこを集めるときは必ず間違いやすい毒キノコがないか調べるべきだと学んだし、調べつくした後でも自己責任で食すべきです。野生きのこに手を出すときの鉄則!

 

Frohnau 22

でもね、こんなに生えているキノコを森の中で見つけた瞬間の喜びたるや!しかも食べれると分かった時の喜びといったら!! 懲りずにまた探しに行こうと思わせる。

 

Frohnau 26

最初はまた北の端だよと思ったけど、なんだか盛りだくさんの散歩だった。